腫れた歯肉に魔法の合言葉「つっこみふるわせみがき」
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「歯ぐきが腫れて痛くて歯みがきが辛い」
「歯みがきのたびに歯ぐきから血が出る」
そんな悩みを持つ方に、ぜひ知ってほしい磨き方があります。それが、歯科界のレジェンド・片山恒夫先生が提唱した「片山式ブラッシング」です。
片山式ブラッシングは、
- つっこみふるわせみがき:細菌を落とす
- フォーンズ法:歯肉マッサージ
の2つの方法が基本となりますが、
今回はそのうちの「つっこみふるわせみがき」について、具体的にどうやるのか、なぜこれほど効果的なのかを紐解いていきます。
なぜ「普通の歯磨き」では足りないのか?
多くの人が行っているのは、歯の「面」をきれいにする掃除です。
しかし、歯周病の原因となるプラーク(細菌の塊)が潜んでいるのは、歯と歯ぐきの間の「溝」や、歯と歯が重なる「隙間」です。
片山式は、ここを狙い撃ちします。
目的はただ一つ。「歯ぐきの血行を良くし、組織を活性化させて、自分の力で治すこと」。
そのための2ステップが、こちらです。
実践!「つっこみふるわせみがき」の2ステップ
① つっこみ(挿入)
まずは、毛先をターゲットに命中させます。
歯ブラシを歯肉(歯ぐき)に対して45度の角度で当て、毛先を歯と歯の間、あるいは歯と歯ぐきの溝に「グイッ」とつっこみます。
ここで大切なのは、毛先がしっかりと隙間に入り込んでいる感覚を感じることです。
② ふるわせ(振動)みがき
つっこんだ毛先を固定したまま、細かく・速く・小さく震わせます。
イメージとしては、歯ブラシのヘッドを大きく動かすのではなく、手元をビビビッ!と振動させる感じ。これにより、隙間に溜まったプラークを取り除き、同時に歯ぐきを優しくマッサージします。
この磨き方の「ここがすごい」
片山式を続けると、驚くような変化が起こります。
- 歯ぐきが引き締まる:
- 大切なのは血を出さないように優しく磨くことです。無理な力を入れず、心地よい刺激を繰り返すことで、炎症が治まり、歯ぐきが健康なピンク色に引き締まっていきます。
- 「磨いた感」の次元が違う:
- 歯と歯の間のスッキリ感が、通常の磨き方とは全く別物になります。
- 自分の体への意識が変わる:
- 1本1本の歯の状態を確認しながら磨く習慣ができるため、わずかな変化にも気づけるようになります。
成功させるためのコツ
この磨き方をマスターするには、道具選びも重要です。
片山式では、毛先が隙間に入りやすい「細めの毛」や、操作性の良い「小ぶりのヘッド」の歯ブラシが推奨されます。
また、歯ぐきの炎症の状態に合わせて、ブラシの固さも変更する必要があります。
酷く炎症している状態の歯茎では、極めて柔らかい歯ブラシを使用し、毛束を抜き取るなどの加工が推奨されています。
また、最初は鏡を見ながら「今、毛先はどこに入っているか?」を確認するのが上達の近道です。1箇所(1本の歯)につき1分以上ふるわせるイメージで、時間をかけて丁寧に自分をケアしてあげてください。
また、歯磨き剤の使用は非推奨とされています。
口の中が泡立っていると時間をかけて磨くことができませんし、泡が邪魔になって磨きたい部位の確認ができなくなってしまうなどの弊害があるためです。
おわりに:理想のケアを「現実」にするために
「つっこみ・ふるわせ・みがき」を正しく実践すれば、歯肉の炎症は治まり、ぶよぶよだった歯肉もキュッと引き締まっていきます。
さらに継続することで、後退してしまった歯肉が本来の健康な状態へと戻ってくるのです。
しかし、この素晴らしい方法にも一つだけ「欠点」があります。
それは、非常に時間がかかることです。
片山式では、1回20分以上の歯磨きを、1日3回以上行うことが推奨されています(理想的には10回とも…)。
つまり、毎日合計で1時間以上。これだけの時間を毎日欠かさず歯磨きに割くのは、忙しい生活の中ではなかなか難しいことではないでしょうか。
「理想のケアはしたいけれど、そんな時間は取れない……」
そんな方にお勧めしたいのが、歯周ポケットクリーナー「デントール」です。
手動では気の遠くなるような時間と技術が必要な「つっこみふるわせみがき」の動きを、デントールは効率的に、かつ確実に再現してくれます。
無理なく、でも確実に一生自分の歯で過ごすために。ぜひ、便利なツールも取り入れてみてください。
(参考:小西歯科医院「片山式ブラッシングについて」https://www.konishi-dental.tokyo.jp/perio/katayama-brushing.html)