隠れ歯周病って?

「隠れ歯周病」とは、自覚症状がほとんどないまま進行する歯周病のことをいいます。
歯周病は、歯と歯ぐきの間に細菌が侵入し、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)に炎症を引き起こす病気ですが、初期段階では痛みや腫れなどの症状が現れにくいため、知らないうちに進行し、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。

厚生労働省が公表した「令和4年歯科疾患実態調査」の結果によれば、2人に1人が中等度以上の歯周病(歯周ポケット4mm以上)に罹患しており、その割合は20年前(平成17年)から改善していないことが示されています。
歯周病予備軍も含めると、日本人成人の実に8割以上が罹患していると言われています。

 

歯周病の初期症状

「歯茎が痛む」というのは典型的な症状ですが、他にも以下のような症状があります。

🦷歯ぐきの腫れや赤み
 健康な歯ぐきは薄いピンク色ですが、歯周病が進行すると赤く腫れます。

🦷 歯ぐきからの出血
 歯を磨いたときや硬いものを食べたときに、歯ぐきから出血しやすくなります。

🦷 口臭の悪化
 歯周病菌が増えると、細菌が出すガスの影響で口臭が強くなることがあります。

🦷 歯ぐきの違和感やかゆみ
 歯ぐきにチクチクした感じやムズムズした違和感が出ることがあります。

🦷 歯が長くなったように見える
 歯ぐきが下がり始めると、歯が以前よりも長く見えることがあります。

歯磨きやフロスをしたら血が出た、というようなことは誰にでも起こることですし、歯が長くなるといっても、ある日急に長くなるわけではないので、自分ではなかなか気がつかないかもしれません。
痛みがなくても、定期的に歯科医に通い、定期チェックを受けることが歯周病の早期発見に繋がるといえそうです。

歯周病・歯周病予備軍であることに気付いたら、自宅での歯周ポケットケアを是非開始してください。歯周ポケットの清掃を毎日自身で続けることで、歯周病は必ず治ります。

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