歯周病と糖尿病
Share
歯周病菌が体内に侵入することで糖尿病を引き起こす危険性が高まることは以前から知られていましたが、
最新の研究で糖尿病を治療することで歯周病が改善するという結果が判明したそうです。
2024年8月に発表された大阪大学大学院歯学研究科のレポートによれば、
包括的な糖尿病治療により、特別な歯周治療を受けていなくても、血糖コントロール不良の2型糖尿病患者の歯周炎が効果的に改善することが実証されたとのことです。
引用元:「2型糖尿病における血糖コントロールに対する歯周組織の感受性」
この結果から分かることは、歯周病を改善するためには糖尿病の治療も大変有効だということです。
逆に言えば、糖尿病に罹患している場合は歯周病が治りにくいということです。
「糖尿病患者なら当然糖尿病の治療をしているだろう」と思われた方が多いかもしれません。
しかし近年隠れ糖尿病(初期の糖尿病)が問題になっており、本人が気付かないうちに病気が進行している人が日本で800~1000万人いると言われています。
自覚症状が出るまで5年以上かかるとも言われていますので、歯周病がどうしても良くならないという方は一度糖尿病の検査を受けられると糖尿病の早期発見につながるかもしれません。