「生きた乳酸菌」だけが正解じゃなかった? 死菌にも役割があるとわかった最新研究 - N&D

「生きた乳酸菌」だけが正解じゃなかった? 死菌にも役割があるとわかった最新研究

「乳酸菌は生きて腸に届くことが大事」——そんな話を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。ヨーグルトや乳酸菌飲料のパッケージでも、よく見かける言葉です。
しかし2026年4月、東北大学と伊藤園の共同研究チームが発表した研究成果は、この「生きていることが正義」という常識に、新しい視点を加えるものでした。今回は、乳酸菌の「生きている・いない」の違いと、免疫への関わりについて解説します。

生菌と死菌、実は働き方がまったく違っていた

マイクロ流体デバイスで直接比較

研究チームは、生きた腸細胞と乳酸菌を同時に培養できる「マイクロ流体共培養デバイス」という技術を用いて、乳酸菌の一種であるラクティプランティバチルス・プランタルムの生菌と、加熱処理した不活化菌(死菌)が、腸細胞にどのような影響を与えるかを詳しく比較しました。

生菌は代謝に、死菌は免疫応答に

その結果、生きた乳酸菌は腸細胞の代謝を変化させる働きを持つ一方で、加熱処理した不活化菌は腸細胞の免疫応答を活性化させるという、それぞれ異なる働きを持つことが明らかになりました。
つまり、「生きているかどうか」は乳酸菌の優劣を決めるものではなく、目的によって使い分けるべき"特性の違い"だったということです。研究チームは、この発見について、健康機能の目的に応じて生菌と不活化菌を使い分ける、新たな機能設計の可能性を示すものだとしています。

なぜ「死菌」でも免疫にアプローチできるのか

免疫細胞は、乳酸菌が生きているかどうかにかかわらず、菌の表面にある特有の構造(菌体成分)を「目印」として認識し、反応する仕組みを持っています。
加熱処理された死菌であっても、この目印となる構造そのものは保たれているため、免疫細胞への働きかけは可能だと考えられています。むしろ生菌のように腸内で増殖したり、他の菌との競合が起きたりしないぶん、安定して一定量を摂取しやすいという特徴もあります。「生きて腸に届く」ことだけが乳酸菌の価値ではない、という視点は、これから商品選びをするうえでも知っておいて損はないポイントです。

季節の変わり目、免疫バランスを整えるために

今年は例年より早い時期からインフルエンザの流行が報じられており、季節の変わり目である今の時期は、体調を崩しやすいと感じている方も多いのではないでしょうか。免疫は、加齢や生活習慣、腸内環境などさまざまな要因によってバランスが変化していくものです。だからこそ、乳酸菌のような身近な選択肢についても、「生きているかどうか」だけでなく、どんな働きが期待されているのかという視点を持って向き合ってみることが、これからの体調管理のヒントになるかもしれません。

規則正しい睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動といった基本的な生活習慣を整えたうえで、発酵食品や乳酸菌を意識的に取り入れることも、免疫バランスを支える工夫の一つです。

まとめ

「生きた乳酸菌が一番」というイメージは根強いものですが、今回の研究では、死菌にもまた異なる役割があることが明らかになりました。

弊社では、現在こうした「死菌タイプ」のサプリメントを取り扱っております。死菌は生菌のように保存・管理に気を使う必要が少なく、粉末状であれば、コーヒーや味噌汁など普段の飲み物・料理にそのまま加えて手軽に取り入れられるといった使いやすさも特徴の一つです。
老化細胞の増加抑制・免疫力向上効果についての研究結果が存在するお勧めの製品ですが、一般の方への公開は許可されていないため、ご興味のある方はぜひ会員限定ページをご覧ください。
※本研究は医薬品に関するものではなく、動物実験段階のデータです。


出典:東北大学・伊藤園の共同研究(2026年4月20日発表、国際科学誌iScience掲載)

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